委託介入という言葉は、外国の為替相場に自国の中央銀行が介入することをいいます。例えば日本の日銀がアメリカの為替相場に介入するときは、アメリカの中央銀行に委託をして介入してもらいます。その時は日銀からアメリカの中央銀行にお金を渡し、アメリカの中央銀行が代わりに為替へ介入します。

このようなことが行われる理由としては、為替相場の取引の時間が国によって違う事が要因になっています。為替相場は昼になっている時間帯の国で取引が行われるので、その時間帯に為替に介入したい時は外国に頼むケースがあります。そのような形で行う介入を委託介入といい、ある程度の強い効果があるといわれます。

そしてFX投資をする時はこの問題が大きくなりやすく、対策を考えておく必要性が存在します。委託介入の特徴としては単独の介入よりも効果が高く、相場に対する影響が強い点があります。そのためこの介入が起きそうだと思うならば、その影響の強さについても考えておかなければいけません。

委託介入による相場の変動は協調介入ほどではないですが、かなり強くあるので場合によっては大きく通貨が変動します。またこの介入は外国の中央銀行を通して行うので、いつ行われるのかが分かりづらいところがあります。

そのため常に情報の収集を怠らないようにして、この介入が行われた時に対策ができるように工夫をしておかなければいけません。このタイプの介入は日本が夜になっている間に行われるので、そういう問題についても考えておく必要があります。