まず「FX」について説明しますと、外国の通貨を売買することで利益を得る取引のことです。為替レートは日々変動するので、たとえば1ドル100円の時に買って、1ドル110円の時に売却すれば、その差額が利益となるのです。
さらに「FX」には「レバレッジ」というシステムがあり、手元の資金を担保にして何倍もの取引をすることができます。これをうまく使えば大きく儲けることが出来ますが、手元の資金より多額の取引をするわけですから、当然リスクも高いです。
そこで、より堅実に取引をしたいという人向けの投資のひとつが、「円債」です。
「円債」とは円で購入できる債券の総称のことです。日本政府が発行する「国債」や、日本企業が発行する「社債」などが該当します。また最近では、外国企業が日本人向けに「円建て」で発行する債券なども増えています。「円建て」とは円で購入できるという意味で、この債券も「円債」のひとつということになります。
「円債」がなぜ堅実なのかといえば、円で購入するため、為替リスクが存在しないというメリットがあるのです。先ほど説明した「FX」の場合、災害や政治問題など何らかの理由で外貨が暴落し、大きな損害を被る危険性があります。しかし「円建て」ならば、そのような心配は必要ありません。
もちろん「円債」も良いことばかりではなく、リスクが少ないということは、当然得られる利益も少なくなります。その点「FX」は大きなリスクがありますが、その分儲けも大きいのです。
リスクを覚悟で儲けを狙うならば「FX」、安全性を重視して堅実に稼ぐならば「円債」というように、両者は使い分けられるのです。