FXは、外国為替(外国通貨)の証拠金取引ですが、外国通貨を買うということは、その通貨を発行している国の国債を購入して保有することとほぼ同じ意味合いがあります。
例えば、米ドル円の買いは、円資金を借りて米ドル国債を買うというような意味合いです。
そのため、借りた資金には利息を支払い、買った国債からは利息が得られ、その利息の差し引きが毎日のスワップポイントとして支払いまたは受け取れるわけです。
ここに出てくる国債などの債権は、満期(償還期間)の異なるものが発行されているのが一般的です。このような満期の異なる国債の金利は、それぞれ異なりますが、これをグラフで表したものをイールド・カーブと呼んでいます。
具体的には、横軸に満期を縦軸に金利をとって、点をプロットして、それらを滑らかな曲線で結んだものです。
イールド・カーブには、順と逆及び変則というような3種類あります。順イールド・カーブは、普通、右肩上がりで上に凸の曲線のことをいいます。
これは、満期までの期間が長いほど金利が高くなるという常識的なものです。逆イールド・カーブは、長期と短期の金利が逆転した曲線で、右肩下がりで下に凸の曲線が代表的な形です。
変則イールド・カーブは、上記の順逆いずれでもない曲線になる場合をいいます。
FXの取引では、通貨を発行している国の政策金利及び長短金利が、為替レートに大きな影響を与えます。そのため、各種のチャート分析と共にイールド・カーブも取引の参考になります。