インターバンクマーケットとは、銀行や証券会社、保険会社などの金融機関が相互の資金の運用と調達を行なう市場のことで、参加者はこれらの金融機関に限定されます。
世界の金融機関が相互に通貨をやり取りする外国為替市場も、参加者が金融機関のみなのでインターバンクマーケットと呼ばれます。一般的に外国為替市場とは、インターバンクマーケットを指します。
外国為替市場では、各金融機関が連絡を取り合い、通貨の売買を行ないますが、この時、取引は売り手と買い手が一対一の関係で通貨、数量、価格を決めて行われます。
この取引の条件によって為替レートが決まります。ただし、各取引において、条件が異なるため、金融機関によって為替レートが異なるということが起こり得ます。
個人や企業が外国通貨を取引する際は、金融機関を介して外国為替市場で取引を行なうことになります。FXにおける通貨のやり取りも同様です。
個々の金融機関は土日と祝日、夜間の取引を行ないませんが、世界全体で見れば、絶えず世界のどこかの金融機関が取引を行なっているため、外国為替市場は24時間眠らない市場と言われています。
東京外国為替市場は世界三大市場の1つで、取引が他の市場に引き継いだり、引き継がれたりすることで24時間取引が行われます。
24時間取引ができることが外国為替市場のメリットですが、単一の市場ではなく、バーチャルなネットワークにすぎません。それぞれの市場は周辺の国の影響を受けるため、全ての市場の性質が同じとは限りません。
それぞれの市場の特徴を大まかに知っておくとFXの取引が上達しやすくなります。