FXの基本的な注文方法には、成行注文(ライブ注文)、指値注文、逆指値注文の3通りあります。しかし、FXでは、上記の基本的な注文を組み合わせた複雑な注文を受け付けている業者もあります。そのような複雑な注文方法にイフ・ダン注文があります。
イフ・ダンは、一度に2つの基本的な注文を出すことができます。そして、第1の注文が約定したという条件下で、
第2の注文が有効になります。
例えば、ある通貨ペアが下降傾向にあると判断した時に、トレンドに乗って利益を得ようとします。この時には、イフ・ダンの第一の注文を売りの指値または逆指値として、第2の注文をそれより下の買い指値とすれば、両方が約定した時点で利益が確定します。しかし、第1の注文が約定した後にトレンドが反転したような場合には、第2の注文は執行されませんので、この時には、別に損切りの注文を出すことになります。
イフ・ダンは損切りにも使えます。例えば、ある通貨ペアが下降しそうだと判断した時には、第1の注文を売りの指値または逆指値として、第2の注文を買いの逆指値としておきますと、思惑に反して上昇した時に自動的に損切りできます。もし、思惑通り下がった時には、別に決済注文を出して利益を確定します。
このように、イフ・ダン注文は、第1の注文が約定した後の相場の動きによっては、別の注文を自分で出して決済しなければならない場合もありますので、この欠点を補うためのもう少し複雑なOCOやIFOなどの注文方法もあります。