FXは、株式や商品先物のような相場のひとつですが、そのポジションの建て方には2通りあります。
1つは、アウトライト取引で、もう1つはスプレッド取引です。この他にはスワップ取引等もありますが、
ここでは、アウトライトとスプレッドについてです。
FXにおけるアウトライト取引は、1組みの通貨ペアの買いポジションまたは売りポジションを建てることです。
これは、一番単純なポジション建て方で、みなさんは意識せずに行なっているのではないでしょうか。
スプレッド取引は、2組みの通貨ペアに対して、一方を買い、他方を売るというポジションをとることをいいます。
例えば、米ドル円とユーロ円の2組みの通貨ペアに対して、米ドル円を買って、ユーロ円を売るというようなポジションをとれますが、
これがスプレッド取引になっています。しかし、よく考えてみますと、FXの取引自体がスプレッド取引のようなものです。
上記の例では、ユーロ米ドルの通貨ペアの(アウトライトの)売りポジションと原理的には変わりありません。
スプレッド取引は、いずれかのポジションを解消することでアウトライト取引に移行できます。
このため、時間差で利益を追求することもできますが、それをするにはタイミングが全てと言っても良いでしょう。
スプレッド取引では、3組以上の通貨ペアを組み合わせたポジションもとれます。
しかし、これはかなり複雑な取引になりますし、証拠金も余裕ないとできません。