ポジショントレード
FXの取引コストは、1通貨単位あたり1銭前後のところが多く、1銭以下の通貨も珍しくありません。
このように安いコストで取引できますので、FXでは、取引回数をこなす取引をする人が多いのですが、一方で、
中長期のポジションを建てる人もいます。このように取引間隔が長めのトレードをポジショントレードと呼んでいます。
FXでのポジショントレードの目的は為替レートの動きによって利益を求めるのはもちろんのこと、
スワップポイント貰いで利益を出すことも含まれます。
ポジショントレードで、為替レートの動きによる利益を求める時には短期売買とは少し異なるやり方をすることが多いようです。
それはレバレッジ率を低くすることやストップロス(逆指値注文)を出さなかったり、
出したとしても、かなり離れたところにストップを入れておいたりします。
これは中長期でポジションを建て続けますと、その期間の為替レートの動きが必然的に大きくなるからです。
たとえトレンドを捉えていたとしても必ず逆の動きをする場面もありますし、
突然価格変動率(ボラティリティ)が大きくなることもあります。
そのため、預けている証拠金に対して余裕のあるポジションを建てていないと持ち応えられなくなる恐れがありますので、
レバレッジ率を1倍から高くても数倍に抑えておくわけです。
ストップロスに関しても中長期のポジショントレードではあまり近くにストップを出していると、
価格変動が大きな時にはすぐにストップにかかってしまいトレンドを捉えていても損失が膨らむ原因にもなります。
このためレバレッジ率を低めにしてあるポジションの場合には、
ストップを出さないことも珍しくありませんし、
予期しない変動のためにストップを出しておくにしても遠いところにストップを置いておきます。
スワップポイント貰いは、高金利通貨を買って低金利通貨を売ることで可能になります。
スワップポイントは、主に売買している通貨間の金利調整の意味がありますので、そうすることで、
毎日スワップポイントが入ってきます。1日あたりでは少ない金額ですが、
日数を重ねますと結構な金額になることもあるのがスワップポイントです。
以上ですが、ポジショントレードに使われる通貨は、米ドル、ユーロ、円、英ポンドなどの取引が盛んなものが多く流動性を重視します。
スワップポイント貰いを主にポジションを建てる時には、高金利通貨で流動性もそこそこあるオーストラリアドルが良く使われます。