デイトレード
FX取引は多くの業者が取引手数料をなくしてしまいましたし、また、為替スプレッドも主要通貨では、1銭前後と格安になっています。
このように取引コストが低いので、FXの取引では、回数を増やしても利益が出せる構造になっています。
こうしたことを利用して、取引を1日単位で完結させてしまうものをデイトレードあるいは日計り商いといいます。
デイトレードには、1日に1往復の取引をするゆっくりしたものから、何度も取引するものまでがあります。
いずれにしても、次の日にポジションを持ち越さないわけですから、寝ている間の価格変動による損失を被るリスクはありません。
デイトレードで、何回も取引を繰り返す時は、分散投資としての意味合いもあります。
これは、時間にそって何回もの取引が行われるということ、同時並行的に何種類もの取引を行うことが、結果的に同じ事をしているように見えるからです。
そして、このようなデイトレードのやり方は、少ない資金で分散投資をしているのと同じですから効率は良いと言えます。
FXの為替レートの変動率は、株式に比べますと低いのが普通です。
そのためデイトレードで取れる利益の多くは小さなものの積み重ねになります。
そして、勢いよく、レバレッジを大きくしたポジションを建てることが多くなります。
突発的な事件などがありますと、FXには値幅制限がありませんので、
あまり大きなレバレッジをかけていますと思わぬ損失が出ることもあります。
損失を一定限度で抑えるためには、損切りをしなければなりません。
損切りは、ストップロス注文を出しておくのが基本ですが、自分自身で行うこともあります。
損切りの仕方は、人によって異なりますが、デイトレードに限らずFXで利益をあげている人の多くは、
この損切りの名手だといわれています。
デイトレードに向いている業者あるいは取引システムは、次のようなものが理想になります。
一つは、約定する率が高く早いところで、これは、流動性の高い通貨を取引すれば、問題ないことが多いのですが、
いざ注文を出しても中々約定しないのであれば、致命的になることもあります。
つぎは、スリップページがあまり広くならないところです。スリップページとは、
成行注文を出した時に、注文時に表示されていたレートと約定レートの差のことです。
これが顧客にとって不利になり過ぎると利益をあげるのが難しくなります。
後は、取引システムの操作性が良いことです。これは、慣れもありますが、システムの設計にもよります。自分に合ったものを使うのがベストです。なお、MT4というFX取引専用のフリーソフトがありますので、これを使ってみるのもひとつのやり方です。
デイトレードについては以上ですが、これを突き進めていきますと、
自動あるいは半自動取引を導入したスキャルピングへと行き着きます。