スキャルピング
FXの取引手法の中にスキャルピングというものがあります。これは、超短期売買のことで、短い時間内に何回もの売買を繰り返し、儲ける手法です。
FXだけに限らないのですが、ポジションの建て方には2種類あります。
ひとつは順張り(トレンドフォロー)でもうひとつが逆張りです。
順張りは、トレンドに逆らわないでポジションを建てます。
例えば、相場が上がっている時には買い、下がっている時には売ります。
逆張りは、順張りの逆で、上がっている場面で売り、下がっている場面で買います。
これは、その人のやり方なので、順張りでも逆張りでも利益を得る機会はあります。
ところが、スキャルピングは短期の売買を繰り返しますので、ほとんどの場合に順張りをします。
これは、短い時間単位で為替レートの動きを見ますと、ある一定の時間内では、同一方向のトレンドが続くことが多いからです。
短時間でのFXの為替レートの動きは、呼値(1pips)の数倍から十数倍であることが多く、
スキャルピングで取れる利益もこの程度が多くなります。
例えば、米ドル/円でしたら10万通貨単位の取引で1pipsが千円ですから、狙える利益はせいぜい1万円程度までとなります。
そこで取引通貨単位を大きくするのですが、現在の日本ではレバレッジ倍率の上限が低く規制されていますので、
必要な証拠金が多額になります。そこで、もっと自由な海外の業者を使う人もいるのが、このスキャルピングの特徴です。
スキャルピングを手動で行うのは、運動神経が必要になりスポーツのように疲れます。
自動取引あるいは半自動取引というものが魅力的になります。
これは、自動売買、半自動売買ができるようなプログラムを動かして、機械的な取引を行うものです。
自動取引に関しては、世界的に有名なFX取引ソフトであるMT4と呼ばれているフリーソフトがあります。
チャート機能と自動売買機能に特に優れたもので、自動売買に関しては、EA(エキスパートアドバイザー)というプログラムを使うことで、誰でも自動でスキャルピングができるようになります。
EAは有料のものもありますが、無料で公開されているものも数多くありますから、自分でEAが作れなくても取引が可能です。
もちろん、プログラミングを習得すれば、自分自身のEAを構築することもできます。
チャートも有名なところは全てそろっているばかりでなく、世界中の人々が個々に開発したチャートも数多く公開されていますし、
自分独自のチャートを作ることもできます。
スキャルピングに本腰を入れるのでしたら、MT4は非常に優れたツールになります。