これまでの記事を読んでいただいて、多少なりともFXについてご理解いただけたと思います。
では、円高、円安を今回は説明したいと思います。
なんとなくですが、円が高くなれば円高?円が安くなれば円安?といったことがわかるのではないでしょうか?
結論円高は円の価値が上がること、円安は円の価値が下がることです。
例えば、1ドル100円だとします。 このように○○ドル=○○円といったことを為替レートと言います。
この為替レートが現在90円です。 この場合、1ドル100円が、1ドル90円になったので、
一見円の価値が下がった のではないかと感じてしまいます。
しかし、これは円高に動いたということになります。
もっと分かりやすく例えてみましょう。 1冊100円の本があります。
この本が1ドルというのは、今後変わりません。

では、この本を買う場合を考えてみましょう。
最初の為替レートで考えると、この本を買うには、100円必要です。
本が1ドルなので、1ドル分の円を支払います。
1ドル=100円
本=100円=1ドル=100円
しかし為替のレートが動いて、1ドル90円になったので、 全く同じ本でも90円で買うことができるようになりました。
=1ドル=90円
つまり、同じものを以前より少ないお金で買うことができるようになります。 円の価値が上がったということです。
円高になりました。
逆にもし、為替レートが1ドル110円になってしまったら、 全く同じ本を買うのに110円必要になりますね。
1ドル=110円
同じものを買うのに以前よりも多くの円が必要になりました。 円の価値が下がりましたね。 円安になりました。
このように、例では、消費のレベルのお話になりましたが、これが日本経済全体として考えると、
たとえ1円であっても、 経済全体が大騒ぎになります。