為替レートは世界各国の国同士の経済のバランスによって決定します。
「国の収支」と言うと少し想像がつきにくいですが、
各自の国の経済を左右するビジネス、生産などターゲットを絞ると動きが読みやすいです。
そして今回は各国の経済を支える「貿易収支」にターゲットを絞って見ていきます。
皆様は貿易と聞いて何を思い出しますか?
やはり「輸出」「輸入」ですよね。
自国である日本の貿易はとても盛んで2011年まで黒字が続いて居ました。
2007年は過去最高の黒字額80兆円を記録するなど、日本の経済に大きな影響を与えているのは間違いありません。
どうやったら貿易で黒字が出るのか?
それは輸入の額より輸出の額の方が大きくなれば、自国に利益が出ます。
貿易黒字が増えるにつれて円高ドル安になる
例えば日本の輸出品を売って諸外国からお金をもらいます。
ですがもらえるお金は日本円ではなく外国円(米ドルやユーロ)になります。
そのお金では経費や仕入れなどに支払いをすることができません。
そこで為替市場からユーロや米ドルを日本円に戻す必要があるのです。
日本円に戻すことで円の需要が増え→円の価格が上昇する事になるのです。
これを別名円転と言います。
円の価格が上昇するということは円高にもつながるということになります。
こういった貿易収支はファンダメンタル分析にもつながることで、
世界情勢を常に把握する事で勝率を上げていきましょう。